『バイオジェット燃料開発から、世界の藻類大量培養技術に革新を起こしたい』
現在使用されている化石燃料由来の燃料と価格競争力をもつ燃料を生産するために、太陽エネルギーだけを使って藻類培養をすることを掲げて、持続可能なジェット燃料生産の事業化を目指している。藻類を用いた燃料生産の課題は、屋外大量培養の難しさにある。この問題を解決するため、工業的生産を見据えた品種改良と大量培養技術開発を行い、刻々と環境変化する屋外にも対応できる技術改良を行ってきた。2015年には、世界で初めてボツリオコッカスのでの屋外開放型培養装置(1,500㎡)での連続大量培養を成功させ、現在も商業生産に向け技術開発を進めている。
航空輸送量の増加により2050年のCO2排出量は現在の2-5倍に達すると予想され、航空業界はCO2排出削減が世界的に強く求められている。国際民間航空機関(ICAO)は、2009年から2050年までに航空業界のCO2排出量を半減することを目標に掲げ、国際航空運送協会(IATA)が作成した削減ロードマップの完遂のためにはバイオジェット燃料の導入が必要不可欠だ。
日本、タイ