お知らせ
「きぼう」でこれまでに行われた微生物研究の成果について報告し、今後の低軌道利用や宇宙探査に向けて期待される微生物研究、利用について展望することを目的としたワークショップが、JAXAおよび宇宙微生物研究会主催のもと開催されました。これからの宇宙微生物研究の展望と題したプログラムにて、ちとせ研究所CPOの中原剣が「藻類を用いたコンパクトなタンパク質生産システムの開発」の題目で講演を行いました。
<開催概要>
日時:2019年8月29日(木) 13:00~17:00
会場:日本橋ライフサイエンスビル
題目:藻類を用いたコンパクトなタンパク質生産システムの開発
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◯中原剣(ちとせ研究所 取締役 CPO)より
宇宙×微生物、というなんともユニークな研究会で発表させていただきました。地球上の生命の期限は宇宙からきたのではないか、という説もよく聞きますが、宇宙空間に出してもピンピンしている微生物実験の発表を聞いているとリアリティーを感じずにはいられませんでした。
さて、今回は将来的な月面での有人滞在において必要となるタンパク質の自給生産につながる取り組みとして、藻類を用いたタンパク質生産装置の発表をさせていただきました。大豆の約250倍の生産性をもつこの装置があれば、ベランダや台所での自給自足も夢ではなくなります。あとは藻類を食べるという文化がもっと一般的になってくれれば、人類の生活スタイルに革命が起こるはず!
研究担当してくれた松本君の代理での発表になりましたが、反響も大きく、サンプルとして持っていたタベルモの試飲も多くの方に楽しんでいただきました。こうした機会を利用しながら地道に藻の食文化の布教活動を進めていきたいと思います。お声がけいただいた宇宙微生物研究会およびJAXAの皆さま、ありがとうございました!
<関連情報>
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