『分からないことは生き物に聞く』
社会課題を解決するような生産活動の実現には、産物や原料のユニークさと生産効率の両方が重要だ。世界を変えたバイオ製品の多くは、技術者の手によって生物界から巧みに探し出された、ユニークな性質をもつ生物やその構成物を利用して生み出されてきた。当然ながら、開発のスタートラインはゴールに近いに越したことはない。微生物だけで1兆種類とも言われる桁違いの生物多様性を相手にした知恵比べである。限りある予算の中、限られた試行回数の中でいかに良い選択をするか。我々は経験豊富な技術者のノウハウを元に様々な網をかけ、応答データを解析し学習することを繰り返しながら、よりポテンシャルの高い微生物に近づいてゆく。
日本
京都大学、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)