これまで経験豊かな培養者が五感で感じ取ってきた変化を代替または五感では捉えられないパラメータをデータ化するセンシング技術、時々刻々と変化する培養の状態変化を予測し最適化する技術、さらに独自の機械学習モデルによるAI自動制御技術を組み合わせることで、人がこれまでに踏み込むことのできなかった高度な培養制御を実現するバイオ生産マネジメントシステムを開発しています。
日本
協和発酵バイオ株式会社、味の素株式会社、天野エンザイム株式会社、三菱商事ライフサイエンス株式会社、神戸天然物化学株式会社
株式会社ちとせ研究所 バイオ生産部 部長 発酵生産はノウハウ依存型の産業であり、長年の経験が蓄積している企業は特定の分野で圧倒的な技術を保有しています。一方で、同じ企業が新規案件に取り組むと、また一から経験を積み上げる必要があるのが発酵生産の世界です。さらに、この経験の蓄積方法は個人に依存しており、現在の取組みが最適かどうかも分からない状態にあります。言い換えると、微生物をマネジメントするための開発というよりは、日々のトラブルシューティングに追われているのが実情ではないでしょうか。このような状況を打破するために、AIを基点としたデータ駆動型のバイオ生産マネジメントシステムの開発を始め、近年やっとその成果が出始めています。この技術を広く活用いただき、育種技術(ちとせ独自の不均衡変異技術)と培養技術の両輪でバイオエコノミー拡大に貢献していきたいと考えています。
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