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イベント / 講演
4月27日(日)から5月2日(金)にかけて、米国アリゾナ州ツーソンにて開催された細胞技術分野の国際会議「Cell Culture Engineering XIX」に、ちとせグループが参加いたしました。本会議は、世界21カ国から450名の専門家が集い、厳選された口頭発表およびポスター発表が行われる、細胞培養分野における代表的な学会のひとつです。
ちとせ研究所 BioEngineer のErike Widyasari Sukowatiは、4月28日(月)および29日(火)に実施されたPoster Sessions IIおよびIIIにて、「Establishment of Novel CHO-MK Cells※ and Optimal Culture Strategy for Enhancement of Therapeutic Protein Production(新規CHO-MK細胞株の樹立と治療用タンパク質生産性向上に向けた最適培養戦略)」と題したポスター発表を行いました。
本発表では、ちとせが開発した新規の高機能細胞株「CHO-MK細胞」の特長や、生産性を最大化するための培養戦略について紹介しました。CHO-MK細胞は、従来のCHO細胞と比べて倍加時間が10時間未満と短く、2倍以上の増殖速度を示すことが特徴です。また、最適な培養条件下では、5日目に10 g/Lという高いタンパク質生産性を達成しました。
本発表は、CHO-MK細胞の高い生産性や性能に対して多くの参加者の関心を集めました。また、ちとせは本会議のスポンサーとしても参画しており、若手研究者が参加しやすい環境づくりにも貢献いたしました。
※CHO-MK細胞は、AMED(助成番号JP18ae0101054)の支援を受けて開発されました。
CHO-MK細胞株開発サービスの詳細はこちら
https://chitose-bio.com/cld-service
ちとせは、10年以上にわたる研究を通じて、高生産性を持つCHO-MKホスト細胞株と、独自の発現ベクターシステム「Chitose Super CHO(CS CHO)」を開発しました。これらを組み合わせることで、迅速かつ低コストな安定発現細胞株の構築を可能にする、柔軟で強固な開発プラットフォームを提供しています。
イベント概要
イベント名:Cell Culture Engineering XIX
会期:2025年4月27日(日)〜5月2日(金)
主催:Engineering Conferences International(ECI)
会場:JW Marriott Tucson Star and Pass(アリゾナ州サワロ国立公園内)
関連情報
[ニュース] バイオ医薬品製造用のオリジナル宿主細胞として開発した「CHO-MK細胞」に関する論文が、2025年度学会賞 第33回生物工学論文賞を受賞いたしました