ちとせグループでは事業開発を行う際に、事業に関わるメンバーの個々の想いや志をどう伝播させていくかを考えることを重視しています。事業をゼロから立ち上げ、黒字の事業として大きく発展させていくためには、技術開発、金融や会計、法務や知財、生産、物流、販売、そして顧客まで様々な立場で事業に関わる様々な人々の想いや志が、できるだけ太く双方向に繋がる必要があります。想いや志の繋がりは、自然にお金の繋がりを産み出すと考えるからです。
事業の立ち上げ方に決まった正解や方程式はありません。誰かの過去の成功体験や、最大公約数的な成功の秘訣を、正解として崇めてなぞるような仕事の進め方は、事業の立ち上げにはネガティブに働くことが多いように思います。チームメンバーそれぞれの立場や経験や興味によって全く異なる価値観や正義感を、互いにリスペクトしながら、事業を通じてやり取りしたい想いや志をしっかり伝える仕組みを一つ一つ作る機能を有することが、ちとせグループの存在価値であると考えています。
個々の想いや志を伝播させるための一つの方法論として、事業開発に従事する各々個人が、自分自身の価値観や正義感を意識しながら、他者や他社の価値観や正義感をリスペクトし受け入れ、その上で事業を通じてやり取りしたい想いや志を純粋に整理すると言う考え方で、事業開発を進めています。
事業開発を進めるためは「科学」「技術」「金融」「会計」「生産」「物流」「販売」「ブランド」「法務」「知財」など、様々な機能が必要になります。チームメンバーには、それぞれの機能を進める上で、大事とされる価値観や正義感を理解し認め合うことを求めています。01
事業開発には正解も方程式もありません。自分が立てた仮説を正しいと信じて全力でやり抜くことと、一方で仮説を間違えていると気づいたら躊躇わずにゼロからやり直すこと、この相反する2つの仕事を、できるだけ高品質で高頻度に繰り返すことを求めています。02
事業開発を続ける上で、最も重要なのは情報収集です。本当の情報は、現場にいる人が持っているものであり、人が持っている情報は足と汗で集めるものだという共通認識の下で、少しでも鮮度が高く、具体的な情報を収集するために、世界中どこに行くのも、どんな人と会うのも厭わない姿勢を求めています。03