「2025大阪・関西万博」
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イベント / 講演
9月2日(火)、MATSURIプラチナパートナーである株式会社資生堂(以下、資生堂)の研究開発拠点「資生堂グローバルイノベーションセンター」にて、ちとせグループ代表 藤田朋宏が講演を行いました。本講演会は「藻類基点で切り開く次世代化粧品の価値づくり」をテーマに、資生堂がサステナビリティへの取り組みをさらに加速し、藻類の可能性を社内に深く浸透させることを目的に開催されました。当日は約70名の研究者・社員に加え、資生堂のエグゼクティブオフィサーの方々も参加され、研究現場と経営層の双方から関心が寄せられる場となりました。
資生堂 ブランド価値開発研究所 開発推進センター サステナ開発推進室 サステナ処方・原料グループ グループマネージャー 小口 希様
講演冒頭では、資生堂 ブランド価値開発研究所 開発推進センター サステナ開発推進室 サステナ処方・原料グループ グループマネージャー 小口 希様より、資生堂とMATSURIの出会い、そして同社が描く未来社会について語られました。さらに、この講演会のために共同製作した “藻入り板紙ファイル”が「MATSURIへの招待状」として参加者一人ひとりに配布されました。手にした社員の皆さまが日常の中で藻類の可能性やMATSURIの存在を意識するきっかけとなり、資生堂とMATSURIの歩みをつなぐ象徴的なかたちとなりました。
藤田は「バイオ基点の社会 その隆盛の中でどうビジネスを広げるか」と題し、新しい時代に即したビジネスのあり方を語りました。強調したのは「新たにバイオ産業が生まれるのではなく、既存のすべての産業がバイオ化する」という視点です。その具体例として、資生堂とMATSURIの共同開発による藻類由来スキンケア化粧品が2025年大阪・関西万博に展示されていることにも触れ、既に「バイオ化」が動き出していることを感じていただく時間となりました。
さらに藤田は、「誰かが作ったモノサシに合わせるのではなく、個人の意志を表現できる社会をつくることが、日本経済を立て直す鍵である」と述べ、個人のパッションこそが未来を拓く力であると結びました。講演後の質疑応答では、経営層からも積極的に質問が寄せられ、「データ活用とバイオ化の未来」「科学と事業の融合」「個人のパッションが事業を動かす可能性」などをめぐって活発な意見交換が行われました。
今回の講演は、資生堂社内のサステナビリティへの意識を高めるとともに、MATSURIが企業にとって未来の事業を考える実践の場であることを改めて示す機会となりました。環境と経済を両立させる新しい市場は、既に資生堂をはじめとするMATSURIパートナーと共に動き出しています。
開催概要
日時:2025年9月2日(火)10:00~11:30
会場:資生堂グローバルイノベーションセンター
題目:バイオ基点の社会 その隆盛の中でどうビジネスを広げるか
MATSURIとは
https://matsuri-partners.chitose-bio.com/
MATSURIは、2021年に藻類産業の構築を目指してスタートした、ちとせグループ主導の産官学連携の取り組みです。2025年、MATSURIは藻類の枠を超え、“バイオエコノミーを推進する産業横断型の共創イニシアチブ”へと進化しました。バイオを基点とする社会の実現に向け、AIを活用したバイオものづくり、資源循環、持続可能な農業など、私たちの挑戦はますます広がっています。その名の通り、人類史に残るお祭りとして、共に未来をつくる仲間を募集中です。業種・規模を問わず、ぜひご参加ください。お問い合わせはこちらから。
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