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イベント / 講演
7月29日(火)、東京大学農学部にて開催された「微生物ウィーク2025」の学生向けランチョンセミナーにおいて、ちとせ研究所 Senior BioEngineer の尾島匠が登壇しました。
本イベントは、東京大学 微生物科学イノベーション連携研究機構(CRIIM)、および東京大学大学院 農学生命科学研究科が主催するもので、数日間にわたり開催されました。尾島が登場したセミナーには、ちとせのほか、味の素株式会社や日本農薬株式会社の登壇もあり、学生や研究者約100名が聴講しました。
「ユニコーンバイオベンチャーから見た合成生物学の真の可能性」と題した尾島の発表では、近年注目されるこの分野の現在地と将来性について、ちとせの技術や哲学を交えて紹介いたしました。生物に新たな機能を付与する技術は大きく前進していますが、同時に、代謝ネットワークの複雑性や予測困難性といった、生物固有の難しさも浮き彫りになってきています。
こうした課題に対し、ちとせでは「進化的発想」や「AIを活用した育種技術」を取り入れ、生物のブラックボックス性を逆手に取ったアプローチを実践しています。発表では、CHO細胞を用いたバイオ医薬品の生産性向上事例や、AIによる培養プロセスの最適化技術、持続可能な社会の実現を目指す産業横断型の取り組み「MATSURI」も紹介し、バイオエコノミー実現に向けたちとせの挑戦を伝えました。ちとせグループが長年取り組んできた、実践に根ざした様々な知見が紹介され、聴講者の知的好奇心を大いに刺激するセッションとなりました。
開催概要
日時:2025年7月29日(火)
場所:東京大学農学部 弥生講堂・アネックス/化学館一講義室(農学部2号館2階)
題目:ユニコーンバイオベンチャーから見た合成生物学の真の可能性
主催:東京大学微生物科学イノベーション連携研究機構(CRIIM)、東京大学大学院農学生命科学研究科