「2025大阪・関西万博」
特設サイトはこちら
イベント / 講演
4月23日(水)、MATSURIパートナーを対象に情報共有会「メトリクスMATSURI発足について」を対面・オンラインのハイブリッドにて開催いたしました。総勢70名の方にご参加いただき、対面会場ではパートナー同士の交流も行われました。
ちとせグループ バイオ生産本部 本部長 河合 哲志
メトリクスMATSURIとは、生物の活動を、測定・データ化・活用するための基盤技術の開発を進めていく、MATSURIのミッションプロジェクトで、藻類、農業、発酵、バイオ医薬品分野などに関わる技術開発が含まれます。本情報共有会では、ちとせグループ バイオ生産本部 本部長 河合 哲志より各分野におけるバイオ生産マネジメントシステムの活用について共有しました。
一例として、発酵領域では、AI自動培養制御システムを用いて、微生物の培養状態を最適化することができます。実際に国内トップメーカーの技術者が設定した条件下よりも、目的物質の生産量が向上し、安定性が増しました。また、藻類領域では、藻類生産施設の規模拡大を見据え、気象データのモニタリングやドローンで取得した画像の解析など、安定的に高生産するためのオペレーション効率化に向けたデータ活用基盤の構築を進めていることなどをお話ししました。
バイオで循環する社会システムを構築するためには、多様な強みをもった企業との連携が必須であり、デバイス開発やシステム開発、機械制御などに強みをもつパートナーの皆さまや、これらの最新技術の活用に興味のあるパートナーの皆さまへの参加を呼びかけました。
ご説明後には、AI制御に用いるデータの種類といった具体的な質問や、大規模藻類生産施設で見込まれるメトリクスの技術活用プロセスに関する質問などが挙がり、特に対面会場では、発表内容を受けて登壇者との意見交換や、様々な業種のパートナー間で交流が行われるなど、活気のある場となりました。また、開催後のアンケートでは、技術開発に関わり協業を進めていきたい、自社事業にメトリクスの技術を活用しバイオ生産を最適化したいといったお声をいただくなど、最新技術に対する関心の高さが伺えました。メトリクスMATSURIへの参加表明をいただいたパートナーの皆さまとは早速、協議を進めております。今後は、本プロジェクト参画パートナーとの連携をさらに深め、技術開発に取り組んで参ります。
次回のMATSURIパートナー限定情報共有会「藻類由来の製品開発が生み出す価値 -塗料-」は、5月19日(水)にハイブリッドで開催いたします。多くの皆さまにご参加いただき、パートナー同士でさらなる対話が生まれることを期待しております。
MATSURIでは、業種や規模を問わず、様々な企業の皆さまのご参加をお待ちしております。お問い合わせはこちらから。
開催概要
日時:2025年4月23日(水)14:00~15:20
題目:MATSURI情報共有会「メトリクスMATSURI発足について」(対面・オンライン)
MATSURIプロジェクト
https://matsuri.chitose-bio.com/
MATSURIは、2021年に藻類産業の構築を目指してスタートした、ちとせグループ主導の産官学連携プロジェクトです。2025年、MATSURIは藻類の枠を超え、“バイオエコノミーを推進する産業横断型プロジェクト”へと進化しました。バイオを基点とする社会の実現に向け、AIを活用したバイオものづくり、資源循環、持続可能な農業など、私たちの挑戦はますます広がっています。その名の通り、人類史に残るお祭りとして、共に未来をつくる仲間を募集中です。業種・規模を問わず、ぜひご参加ください。
関連情報
[プレスリリース] AIによる自動培養制御システムの開発に成功! -微生物を活用した機能性食品素材開発において人では不可能な高精度な培養制御を実現-