お知らせ
ちとせグループは、10月14日から11月4日、盛岡市動物公園 ZOOMOにて堆肥製造プラント(以下、「ちとせバイオマス変換プラント」)の社会実験を実施いたしました。同園の飼育動物から回収される糞尿や残餌が「ちとせバイオマス変換プラント」の中で有機肥料に変換される過程を公開し、来園者に楽しみながら「循環」について学んでいただきました。
かねてより、ちとせグループでは、化学肥料の使用を抑え有機原料を活用した循環型の養液栽培や、排ガス中のCO₂を活用した藻類生産など、社会実装可能な「循環ソリューション」を提供してまいりました。この度、同グループ中核法人である株式会社ちとせ研究所は日本精工株式会社との共同事業の一環として、当社としても初の試みである「ちとせバイオマス変換プラント」社会実験を開始し、盛岡市動物公園 ZOOMOにて、循環型社会実現に向けて新たな一歩を踏み出しました。ZOOMOでの本取り組みを皮切りに、「ちとせバイオマス変換プラント」の全国展開を目指します。
■臭い、汚いのイメージを脱却し、より親しみやすく
「ちとせバイオマス変換プラント」は、堆肥製造プラントとしては珍しく、来園者が見学することのできるオープンエリアに設置されています。ユニークな樽型デザインは、堆肥作りと同様に微生物の力を借りて新たな有価物を作り出すワインやウィスキーの製造をイメージし、大人から子供まで好奇心を刺激する設計です。臭気の漏れない密閉式ながら内部のバイオマス変換の状態が原料温度、通気量、CO₂濃度、堆肥化率の項目ごとにリアルタイムで表示され、高度な技術を身近に感じられる仕掛けも魅力です。出来上がった有機肥料は動物公園内で役立てられます。
<ちとせバイオマス変換プラント」の特徴>
・独自の通気制御技術による、微生物の活性の向上とバイオマス変換効率の高さ
・高性能モニタリングシステムによる、リアルタイム変換状態の可視化
<盛岡市動物公園 ZOOMO>
https://zoomo.co.jp/
岩手県盛岡市に位置する動物園で、37ヘクタールの緑豊かな敷地内に、約100種、約600点の動物たちが飼育されています。“人、動物、環境(生態系)の健康は相互に関連していて一つである”という考え方「One World-One Health」を理念に掲げ、野生生物の保全のみならず、自然環境の保全、人の福祉、動物の福祉(Animal Welfare)に資する事業を展開しています。
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