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Biologics Manufacturing Korea 2024にて、ちとせ研究所 BioEngineer Kevin Montagne が講演を行いました

2024.09.10
  • CHO細胞
  • バイオロジクス

8月13日(火)から14日(水)にかけて韓国の仁川で開催された、韓国最大のバイオプロセスに特化した専門カンファレンス「Biologics Manufacturing Korea 2024」にて、ちとせ研究所 BioEngineer Kevin Montagneが講演を行いました。FUJIFILM Life Sciences Korea (フジフイルム ライフ サイエンス コリア)Co., Ltd.様には、この度のご支援と機会を賜り、心より感謝申し上げます。

本イベントには150を超える団体が参加しており、高生産の細胞株開発、細胞培養、クロマトグラフィー精製などの精製技術、分析、品質保証、培養自動化、Bioprocessing 4.0、デジタル化などのテーマが取り上げられました。

Kevinは初日に特別講演者としてちとせ研究所が確立したCHO-MK細胞技術について「Fast growing CHO-MK cells successfully produced 10 g/L of antibodies in 5 days」と題した講演を行いました。CHO-MK細胞※は、チャイニーズハムスター卵巣組織の初代培養細胞から開発されたバイオ医薬品製造用宿主細胞であり、細胞株開発の初期段階から組み換え治療用抗体の製造過程を速めることができます。また、CHO-MK細胞は、倍加時間10時間以下、増殖速度が2倍という、従来のCHO細胞に比較して驚異的な増殖特性を有します。バイオリアクターを用いて行ったわずか5日間のFed-batch培養で、10 g/Lもの抗体を生産することがこれまでの研究により示されました。製造効率の飛躍的な改良により、今後バイオ医薬品がより身近なものになることが強調されました。

講演には約150人の参加者が集まり、技術面とビジネス面の両方にわたって幅広い質問が寄せられ、多くの関心をお寄せいただいたこと、大変光栄に存じます。Biologics Manufacturing Korea 2024への参加は、最新の開発状況を紹介し、将来のビジネスに繋がる信頼関係の構築に向けた有意義な機会となりました。

 

※CHO-MK細胞は、AMED(助成番号JP18ae0101054)の支援のもと、ちとせが独自に保有する世界最高水準の細胞育種技術を駆使して樹立されました。

開催概要
イベント名:Biologics Manufacturing Korea 2024
日程:2024年8月13(火)~8月14日(水)
場所:Songdo Convensia(韓国 仁川)

細胞株構築受託サービス、コスト削減、高生産性 CHO細胞
ちとせ研究所では、CHO-MK細胞と独自のCS™ CHO発現ベクターシステムを用いて、わずか12週間で、目的の組換えタンパク質を高発現するプレマスター細胞バンク(PCB)を生成できる高速細胞株開発サービス(Speedy CS™)を提供しています。

関連情報
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[ニュース]バイオ医薬品製造用のオリジナル宿主細胞として開発した『CHO-MK細胞』に関する論文が公開されました
[外部] Establishment of a novel cell line, CHO-MK, derived from Chinese hamster ovary tissues for biologics manufacturing(ENG)
[外部] Biologics Manufacturing Korea 2024 (ENG)

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