お知らせ

スコットランドのエディンバラで開催された第28回欧州動物細胞工学会大会(ESACT2024)にてポスター発表を行いました

2024.07.16

6月23日(日)から26日(水)、スコットランドのエディンバラで開催されたESACT2024にて、ちとせが開発を進めるバイオ医薬品製造用宿主細胞(CHO-MK細胞・HAT細胞)の開発成果についてポスター発表を行いました。本大会では、アカデミアを初め、大手製薬会社、バイオベンチャー、CDMO(医薬品開発製造受託機関)、培地製造会社・メーカー、デバイス開発企業など世界各国から集まった各分野の専門家らとが、ポスター発表やトークセッション、ワークショップ、企業間交流を通じて、動物細胞工学に関する最新の知見について白熱した議論を交わしてまいりました。

写真左より、Tech & Biz Development Div.よりBioEngineer の Erike Widyasari Sukowati、 同じくBioEngineer Yu-Hsin Chang とSenior Manager Riztyan

6月24日、Yu-Hsin Changは、ちとせが新たに樹立したHAT細胞(Human Amniotic Epithelial Cell Line for Gene and Cell Therapy )※1 に関してポスター発表を行いました。HAT細胞は、遺伝子治療用組み換えAAVベクター(rAAV)の製造用に開発された新規宿主細胞です。今回の報告では、HAT細胞が既存の細胞株と比較して、高いrAAV生産性や品質特性を有することを報告しました。加えて、10L規模の生産培養試験結果からは、大規模製造の実現可能性が示されました。

続いて、Erike Widyasari Sukowati は、ちとせが開発を進めるCHO-MK細胞 ※2 を用いた最新のバイオ医薬品発現細胞株構築技術について報告いたしました。CHO-MK細胞は、倍加時間10時間以下、増殖速度が2倍という、従来のCHO細胞に比較して驚異的な増殖特性を有します。この度の報告では、培養方法の最適化により、モデル抗体医薬品の生産において5日で10 g/Lという驚異的な生産性を達成したことを示しました。

ちとせのポスター発表には、産学問わず多くの関心をお寄せいただき、将来のビジネスに繋がる信頼関係の構築を進めることができました。ちとせは今回得られた知識や人脈を活かし、今後もバイオ医薬品業界の発展に貢献してまいります。


※1:HAT 細胞は、AMED(助成番号 JP18ae0201001)の支援のもとで樹立されました。
※2:CHO-MK細胞は、AMED(助成番号JP18ae0101054)の支援のもとで樹立されました。

イベント概要
イベント名:第28回欧州動物細胞工学会大会(European Society for Animal Cell Technology 2024)
日程:2024年6月23日(日)~6月26日(水)
場所:Edinburgh International Conference Centre

関連情報
細胞株構築受託サービス、コスト削減、高生産性 CHO細胞
[外部] ESACT2024(ENG)
[外部] Establishment of a novel cell line, CHO-MK, derived from Chinese hamster ovary tissues for biologics manufacturing(ENG)

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