お知らせ

東京大学とシンガポール国立大学の皆様を招いて、ちとせオフィス&ラボツアーを実施しました

2024.06.04

6月4日(火)、東京大学大学院農学生命科学研究科が運営する「One Earth Guardians育成プログラム」(以下、OEGs)(※1)と、アジアを代表する大学であるシンガポール国立大学(以下、NUS)の学生や教員の皆さま、総勢36人をお招きし、ちとせグループ(以下、ちとせ)KSPオフィスならびに藻類ラボの見学ツアーを実施いたしました。
※1 One Earth Guardians(地球医)育成プログラムは、100年後の地球で人類が地球上のあらゆるものと共存していける未来へつなぐために、社会を巻き込んで行動できる科学者集団 『One Earth Guardians』(地球医)を育成するプログラムです(東京大学公式ウェブサイトより引用)。

 

集合写真

東京大学とNUSは、学生交換プログラムや教職員の相互訪問を通じて学術交流を活発に行っています。今回、OEGsとNUS間で「Planetary Health」をテーマとした交流企画が実現しました。双方の交流にとどまらず、企業の研究・開発現場への訪問、ディスカッションを行うこととなり、訪問先の1つとして、ちとせへリクエストをいただき、開催に至りました。

初めに、Executive Officer and Chief BioEngineer 星野孝仁より、藻類とは何か、ちとせでは藻類に関してどのような事業を行っているのかについて説明いたしました。
特に「藻類の可能性」についての話をした際に、学生の皆さまが熱心に聞き入り、ペンを走らせていたのが印象的でした。

次に、4つのグループに分かれて、それぞれオンラインにて、世界最大規模(※2)である5 haの藻類生産設備CHITOSE Carbon Capture Central(C4)の紹介、藻類ラボの見学、試食会、ディスカッションを実施しました。
※2 効率的な藻類の生産とその大規模化を叶えるフラットパネル型藻類生産設備

オンラインでのC4紹介では実際に現地(マレーシア・クチン)とZoomを繋ぎ、現場の星野より生産施設の紹介や普段の業務の様子について説明いたしました。
学生の皆様からは、「藻類から抽出した油は現在主流の石油燃料とコスト面で対抗することができるか」等の質問が寄せられました。質疑応答を通して、藻類が実際に社会で使用される未来を想像していただくことができました。

 

オンラインにて現場(C4)を紹介

藻類ラボの見学では、Senior BioEngineer 松﨑巧実より藻類の生産設備の紹介、培養等の説明を行いました。生産エリアでは、最新のデジタル技術が搭載された設備や、藻類から作ることができる素材をご覧いただきました。
さらに、乾燥させた藻の匂いや感触を確かめて、驚く様子も見られました。

 

左:素材に触れていただく様子 / 右:藻類からできる素材

試食会では、スピルリナが含まれた食品(フィナンシェとクッキー)を食べていただきました。試食中、Sales Manager 品川至英とManager 柳町みゆきから食品についての説明を行い、学生からは「抹茶のような味がして食べやすい」、「藻の持つ特徴からこういう製品を作るのはどうか」、「実際に食べたことで、より藻の可能性を実感できた」など、様々なご意見をいただきました。

 

試食中の様子

試食後、Senior Manager/Head of all businesses in Sarawak 伊香亮、Manager 林愛子を交えてディスカッションを行いました。
ディスカッションでは、「藻に対する既存のイメージを変える方法」や「シンガポールでの藻の活用法」について様々な意見が飛び交いました。全員で熱心にアイデアを出し合う様子から、藻類の可能性に対する関心の高さが感じられました。

 

ディスカッションの様子

今回の見学会を通して、これからの社会を担う学生の皆さまに藻類の可能性をお伝えすることができたことを、大変嬉しく感じております。
見学会の最後には、「藻類がこのような形で利用されているのを目の当たりにして驚いた」、「未来の鍵になるかもしれないとは信じられない」、「とても充実していて時間が足りなかった」等のご意見をいただき、有意義な時間となりました。

MATSURIプロジェクト
https://matsuri.chitose-bio.com/
太陽光を唯一のエネルギー源とした藻類の大規模生産と事業化に強みをもつちとせグループが中心となり、企業群・行政と共にこれまで誰も成し得なかった藻類産業を構築するプロジェクト。MicroAlgae Towards SUstainable and Resilient Industryから名付けられたMATSURIの名の通り、人類史上に残るお祭りとするべく、藻類の活用を通じたサステナブルな社会をつくります。MATSURIでは、藻類産業の構築に向けて、業種や規模を問わず、更に様々な企業の皆様のご参加をお待ちしております。お問い合わせはこちらから。

関連情報
[ニュース] 東京大学 One Earth Guardians 企業交流会のトークセッションに、ちとせ研究所COOの釘宮が参加いたしました
[外部] One Earth Guardians – 東京大学 大学院農学生命科学研究科
[外部] National University of Singapore: NUS
[外部] note 東京大学 One Earth Guardians育成プログラム-【活動報告】シンガポール国立大学の学生と交流しました!

 

 

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