メディア掲載 / 執筆
10月16日付の日経産業新聞にて、ちとせ研究所が開発した微生物の培養を人工知能(AI)で自動制御する技術について掲載いただきました。「バイオものづくり」を目指す新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の事業の一環で、ちとせ研究所は協和発酵バイオとの共同研究を実施しております。従来の培養では限られた項目のデータと技術者の経験値や直感から培養条件を調整していましたが、ちとせ研究所では人間では判断できないものも含む多種多様なデータをAIに学習させ、生産量を予測できるモデルを作りました。この技術により、AIで培養液の状態をセンサーでリアルタイムに把握し、温度やpHを最適に調整することで、機能性食品の成分の生産では熟練の技術者が設定した培養条件よりも生産量を増やすことができました。日本の発酵産業における技術者の人材不足を補い、品質や供給コストの安定につなげていくために、培養施設やAIモデルの改良を進め、2027年度までに実用化し商業生産への導入を目指しております。
記事について
日経産業新聞電子版
掲載日:2023年10月16日(月)
見出し:微生物の培養、生産量1割増 ちとせ研、光や電気で状態把握https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC25ALP0V20C23A9000000/
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