プレスリリース

山梨県北杜市とちとせグループ 地域資源を活用した循環型社会の実現に関する包括連携協定を締結

2020.12.25

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山梨県北杜市とちとせグループ
地域資源を活用した循環型社会の実現に関する包括連携協定を締結

山梨県北杜市とバイオベンチャー企業群 “ちとせグループ” は、北杜市の地域資源を活用した「循環型社会の実現」に向けた包括連携協定を締結したことをお知らせいたします。
本協定に基づき、北杜市の地域資源を用いた持続的で高品質な農業の推進やヘルスケアの向上にちとせグループが有するバイオの知見と技術を活かすことで、北杜市における循環型社会の構築を目指してまいります。

左:北杜市市長 上村英司氏 右:ちとせグループ代表 藤田朋宏

北杜市は、全国有数の日照時間の長さ、ミネラルを多く含む水、豊かな土壌に恵まれた自然環境を有し、米や農産物などの地域資源による地産地消の促進や、市民の健康向上をはじめとした様々な取り組みを行ってきました。また、2020年12月に就任した上村英司市長のもと、「北杜新時代・幸せ実感・チャレンジ北杜」をスローガンに新たな施策を進めています。

ちとせグループは、千年先まで続く豊かな世界の実現に貢献すべく、化石資源中心の消費型社会からバイオマス資源基点の循環型社会に近づけるための研究開発・事業開発を行っています。微生物、藻類、動物細胞などの”小さな生き物”を活用する技術に強みを持ち、国内のみならず、マレーシア、シンガポール等の東南アジアで農業や食品、エネルギーなどの幅広い分野で事業を展開しています。

北杜市とちとせグループは、ちとせグループが持続可能な農業を推進するために今年度より日本国内においてスタートさせた『千年農業』の先駆けとなる活動として、北杜市内で生産された野菜を東南アジア市場へ紹介する取り組みを行うなど、これまで北杜市の生産者との5年以上に渡る交流を通して関係を構築してきました。今後は本協定のもと、農業をはじめヘルスケアの分野でも連携を強めてまいります。

本協定の要である地域における循環の各プロセス(生産⇒加工⇒販売⇒消費⇒分解⇒還元⇒生産)ではいずれもバイオ技術が重要な役割を担っており、北杜市が推進する循環型の取り組みにちとせグループが有するバイオの視点を取り入れることで、エビデンスに基づいた循環型社会の構築に向けた動きを加速させてまいります。

まず農業分野において『千年農業』を拡げることで、持続可能な農業を推進してまいります。具体的な活動として、北杜市内から排出される有機廃棄物を利用した生態系豊かな微生物資材(堆肥)を生産し、堆肥を活用する農家の土壌環境調査を通して『千年農業』認証を行い、生産物のブランド化や新規販路開拓に結び付けることを検討しております。

中長期的には、ヘルスケアの分野においても、ちとせグループの持つ菌叢解析/データ解析技術を活用し、腸内フローラの管理を切り口に生活習慣病などの疾病予防に繋げることで、北杜市におけるデータ駆動型の健康づくりを確立してまいります。

※千年農業:ちとせグループは、農地の生態系を維持することで、美味しく栄養価が高い作物を持続的に作り続ける農業を「千年農業」と名付け、「千年農業」を世界に広げる活動を展開しています。

●包括連携協定の主な内容
(1) ちとせグループが「千年農業」として掲げる農地の生態系を維持した高品質な農業生産を北杜市で拡げることにより、豊かな農地を守りながら市内の基幹産業である農業の活性化に繋げる取り組み
(2) 北杜市が世界に誇る「水の山」を守り未来へつなげるため、ちとせグループが展開している「千年農業」の生態系維持を取り入れた「水の山循環農法」の確立に向けた取り組み
(3) 学校給食への生態系を維持した農畜産物の地産地消推進に向けた取り組み
(4) 子どもたちが、北杜市の「豊かな環境」を魅力として気づき「ふるさと北杜」を愛し、一生涯暮らし続けたいと思う心を育むための取り組み
(5) 市民一人ひとりが心身ともに健康で幸せに暮らすことができる、データ駆動型のヘルスケアに関する取り組み
(6) 地域企業との協働による循環型経済圏の構築に向けた取り組み
(7) 持続可能な開発目標(SDGs)において、「3 すべての人に健康と福祉を」、「15 陸の豊かさも守ろう」の達成に向けた取り組み。
(8) その他前条の目的を達成するために必要な取り組み

 


<各組織概要>
●山梨県北杜市
http://www.city.hokuto.yamanashi.jp
美しい山岳景観。国蝶オムラサキの生息数、ミネラルウォーターの生産量、日照時間がともに日本一と言われており、自然環境に恵まれたまさに文字どおり「山紫水明」の地。
この環境に惹かれ、有機農業者の移住が多く、保育園に設置された畑では園児たちが有機農業に取り組み、学校給食にも有機農産物をはじめ、地産地消のまちづくりを展開している。
■北杜市長:上村英司
■人口:約46,000人
■面積:602.5k㎡

●ちとせグループ
https://chitose-bio.com/jp/
千年先まで人類が豊かに暮らせる環境を残すべく、主に日本と東南アジア全11社で活動するバイオベンチャー企業群。「経済的合理性を常に視野に入れながら進めるバイオ分野の技術開発力」と、「バイオ技術の本質と限界を理解した上で事業化への道筋を引く事業開発力」を武器に、農業・医療・食品・エネルギー・化学などの領域に新たな価値を生み出す。
■ 統括会社名:CHITOSE BIO EVOLUTION PTE. LTD.(本社:シンガポール)
■ 創業者・最高経営責任者:藤田朋宏 Ph.D.
■ グループ役員・従業員数:約150人

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