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「第41回動物細胞工学シンポジウム」にて、CTOの堀内が講演を行いました

2019.11.23
  • ちとせ研究所

日本動物細胞工学会が主催した「第41回動物細胞工学シンポジウム」にて、ちとせ研究所 CTOの堀内貴之が「Chitose Super CHO expression system: 抗体医薬品の製造コストを低減する←細胞株構築からのアプローチ」の題目で講演を行いました。

<開催概要>
日時:2019年11月22日
会場:東京工業大学イノベーションセンター
主催:日本動物細胞工学会
※詳細についてはこちら

〇当日同行した大澤(ちとせ研究所:Tech & Biz Development Div. Senior BioEngineer)より
先日開催された、第41回動物細胞工学(JAACT)シンポジウム「バイオ医薬生産~バイオ医薬生産の未来予想図~」にて、弊社の堀内が講演を行いました。

まだ11月でしたが東京の最高気温は10度に届かず、冷たい小雨が降り続ける状況の中、会場は多くの人で埋め尽くされていました。抗体を中心としたバイオ医薬生産がいかに注目のモダリティであるかを感じました。そんな中、トップバッターとして「Chitose Super CHO expression system: 抗体医薬品の製造コストを低減する←細胞株構築からのアプローチ」というタイトルで堀内が発表を行い、活発な質疑応答をさせていただきました。

シンポジウムの中で他の講演者から「抗体は高価」「各国の医療財政を圧迫」というコメントがありましたが、生産の効率化は、バイオ医薬業界において非常に大きな課題の一つです。我々ちとせ研究所では、次世代バイオ医薬品製造技術研究組合(以下、MAB組合)の活動を通して新たなCHO(Chinese Hamster Oary)細胞株、CHO-MKを樹立し、世界一効率的なバイオ医薬生産ができるよう育種開発をしてきました。今回のシンポジウムの講演では、モデル抗体(市場品のバイオシミラー)を発現したケースで、培養7日という短い期間で7g/Lと高い生産性を示すデータを公開しました。さらに現在も世界最速で、かつ十分な生産量を得られるような細胞株育種および培養の研究を進めています。

こうした研究開発と並行して、2018年よりCHO-MKを使用したタンパク質性のバイオ医薬品発現株構築ビジネスを展開しています。現在までに10社以上の企業様から引き合いを受け、すでにいくつかのプロジェクトを開始しています。バイオ医薬生産の効率化という課題に対する答えの一つとして、新たなCHO細胞株、CHO-MKを用いて社会に貢献していきたいと思います。

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