お知らせ
奈良先端科学技術大学院大学開催の「トップセミナー~企業等のマネジメント経験者との意見交換会~」にて、ちとせ研究所 CPO中原剣が「博士のキャリア戦略について」の題目で講演を行いました。
<セミナー詳細>
日時:2019年11月18日(月)
会場:奈良先端科学技術大学院大学 マルチメディアホール
題目:博士のキャリア戦略について
※詳細はこちら(奈良先端科学技術大学院大学 キャリア支援室HPに移動します)
◯中原剣(ちとせ研究所 取締役 CPO)より
私が修士・博士の計5年間を過ごさせてもらった母校で講演させていただきました。卒業してかれこれ15年ほど経つのですが、学生とは違った立場で戻って来れたことを何より嬉しく思います。
特に何も考えずに博士課程まで進んだ当時の私だったのですが、さすがにそのまま博士号を取らせてもらえるほど甘いわけもなく、色々と苦悩したことを思い出します。『あれ、何のために研究をしてたんだっけ?』から始まり、最終的には『そもそも何のために生きてるんだっけ??』というところまでいって、紙一重の精神状態の日々を過ごしました。博士の学位を英語圏ではPh.D.(Doctor of Philosophy:哲学博士)と呼ぶようですが、結局学問を突き詰めるためには自分なりの哲学が必要だったのだろうな、と今は自分なりに解釈しています。そういう点では健全な学生だったんだろうな。
で、そんな博士課程を経て私がたどり着いた境地は『よし、俺は何でもやってやろう!』ということでした。興味あることを片っ端から試していった結果、畑開墾して、ブドウの世話をして、ワイン醸造して、ログハウス建てて、海外放浪して、宮大工の見習いやって、ベンチャー入って、、というそこそこぶっ飛んだキャリアを歩むことになりました。そんな戦略という言葉から最もかけ離れたキャリアを歩んできた私が語る『博士のキャリア戦略』。語る資格ゼロのくせに引き受ける方も大概ですが、頼む方こそ勇気いりますよね。やっぱ奈良先は面白い学校だなぁ。案の定、講演の方も私がいかにキャリアを踏み外してきたかを語る会になったわけですが、まぁ、たまにはこういうのもいいですよね。マネジメントの話なんて巷に溢れるほどありますしね。こんなおっさんでも元気に生きてるってことを知って、ちょっとでも勇気とか自信持ってくれればそれ以上嬉しいことはありません。
このような機会を与えていただいた奈良先のみなさま、そして聴きにきていただいた学生のみなさま、どうもありがとうございました!