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お知らせ
神戸市および公益財団法人 神戸医療産業都市推進機構が主催した「国際展開セミナー ~ ベンチャー企業の国際展開における課題とその克服に向けて~」にて、ちとせグループ代表の藤田朋宏が講演を行いました。
<セミナーについて>
●日時 2019年3月18日(月) 13:30-18:30
●会場 神戸臨床研究情報センター (TRI)2階第1研修室
●セミナー概要
ベンチャー企業が抱える国際展開における課題について様々な角度から講演いただき、
大手企業等を交え、課題克服に向けた新たな仕組みづくりに向けた議論をするセミナーを
開催いたします。
●詳細はこちら
〇藤田より
ベンチャー企業を支援するという職業があります。
日本のベンチャー振興機運の高まりに比例して、10年前などと比べると、この分野の職に就いている人の中で、職業人としてかなりしっかりとした方の割合が増えていると感じます。今回のセミナーでお話した方々からも、どの方も情熱を持って仕事に取り組んでおられて、同様の感想をもちました。
ベンチャー支援業の方が増えるに連れ、ベンチャー企業論について話をさせてもらうことが増えています。
今回は、ベンチャーがグローバルに展開するためにはどうするかがメインテーマだったのですが、「グローバル展開って目的ではなくて手段ですよね。」「手段を目的にすると良くないことが起きますよ。」ということが、最初から最後まで藤田の主張でした。
かれこれ15年もベンチャー企業の経営をしているので、ありとあらゆるタイプの失敗を積み重ねてきました。藤田のそんな経験からくる現実感を持った話は、実際に今、似たような状況に直面している誰かのお役に立てるのかなと感じています。
一方で、15年もベンチャー経営していますが、成功したと感じたことは一度もありません。謙遜でもなんでもなく「上手く行ったぜ」と感じたことが一度もないのです。ですので、成功の秘訣はとか聞かれるとすっごく困ります。成功したことないので。
一般に、ベンチャー企業の育成において、成功事例を集めて、その最大公約数を整理してても、「経営者の情熱」とか「技術の優位性」とか、至極当たり前の結論しか導き出せないと思うのです。多くの失敗したベンチャーにも、経営者の情熱はあったはずですし、もしかしたら失敗した会社の方が、技術の優位性はあったのではないかと思ったりもします。
そんな中、ベンチャー企業の成功の方法はわからなくても、生き残っていく確率を少しでも高めるための方法について、藤田なりの「答え」の幻や影のようなものは、若い頃よりも捉えられるようになってきているようにも感じます。そんなことは気のせいで一生よくわからないままのような気もします。
とにかく、自分でもまだまだ霞か雲を掴むような話なのです。ですので、このような場でどんなに経験豊かなベンチャー企業支援業の人に何をどう話したとしても、ベンチャー経営をしていくための「現実感」とか「実態」を伝えるのはなかなか難しいことだなと今回も感じました。
今回の会も、主催者であるベンチャー支援業の人の「受け」は一切狙わずに、正直に包み隠さず、今ベンチャー企業の経営で数々の課題に直面して困っているどなたか一人のために、少しでも役に立てば良いなと思っていろいろな話をさせて頂きました。
そんな、藤田でもお役に立てる場がありましたら、また呼んで頂ければと思います。