イベント / 講演

2025年度最後のMATSURIイベント「MATSURIパートナー限定情報共有会『ともに広げるMATSURIのこれから』」を開催いたしました

2026.03.18

2026年3月4日(水)、MATSURIパートナーを対象に情報共有会「ともに広げるMATSURIのこれから」をオンラインにて開催いたしました。2025年度最後のMATSURIイベントとなりました。本会は、MATSURIの現在地と今後の展開について、ちとせグループCEO 藤田朋宏や各分野のメンバーが揃い、盛りだくさんの内容でお届けしました。

バイオエコノミーの課題と、共創による価値づくり
藤田からは、バイオエコノミーを取り巻く課題を提起しました。持続可能性を判断する際には、単に技術単体ではなく、サプライチェーンや社会全体を含めた「系」として評価していく必要があります。また、消費者が「世の中をより良くする活動に参加している」という意識を持ちながら商品を購入できる仕組みづくりの重要性についてもお伝えしました。ちとせでは、このような考えに共感する顧客基盤が育ちつつあります。今後は、MATSURIパートナーとともに開発した商品を共同で展開していく取り組みも進めていきたいと呼びかけました。

藻類生産の進捗と今後の展開
Chief BioEngineer 星野 孝仁からは、藻類生産の進捗について共有しました。藻類の培養および抽出技術に関するアップデート、今後の施設構築のスケジュールの共有に加え、これまでにMATSURIパートナーから寄せられた技術関連の質問への回答が行われました。今後もパートナーと協力しながら、世界でも前例のない大規模藻類生産の実現に向けた取り組みを進めていきます。

地域循環型のバイオ拠点づくり
Senior Manager 池谷 宥太からは、CHITOSE Bio-Evolution District(以下、C-BED)について紹介しました。C-BEDでは、有機廃棄物を単なるゴミとして処理するのではなく、バイオの技術によって価値ある資源へと転換し、地域全体に還元する仕組みづくりを目指しています。地域ごとに異なる廃棄物の種類や気候条件、自治体や事業者のニーズに向き合いながら、その土地に適した循環の仕組みを構築していくことがコンセプトです。また、現在進行中の各拠点における最新状況や、進捗が共有されました。MATSURIパートナーが持つそれぞれの強みをこの仕組みづくりに活かすことで、転換した資源を農業分野で活用することはもちろん、教育・観光・地域ビジネスなど、多様な側面から地域に価値を還元していくことができると考えています。

▼C-BEDに関するプレスリリースはこちら
「廃棄物処理」を「原料生産」へ。生物変換技術を複合実装した「C-BED」パイロット拠点構築を山梨県北杜市で開始 〜総額270億円規模のNEDO事業を通じ、未利用資源の価値化を実証〜

メトリクスMATSURIの進展
バイオ生産本部 本部長 河合 哲志からは、発酵・藻類・培養細胞・農業などバイオ生産全体の最適化・高度化を目指す「メトリクスMATSURI」の進展について報告しました。本プロジェクトは、2025年12月の発表以降、さまざまなメディアで取り上げられ注目を集めています。特に、発酵生産の分野では、匠の技を超える生産性を複数実証することで注目が集まっています。また、大規模藻類生産の現場では、センシング基盤の構築とデータに基づく意思決定の仕組みづくりが進んでいます。さらに、C-BEDにおいても廃棄物を有価物へ変換するために使用する各種装置を、最適に運用するための技術検討を進めています。

▼メトリクスMATSURI発足のプレスリリースはこちら
バイオエコノミーの共通インフラを目指し、AIデータ駆動型バイオ生産システムを共創・実装する「メトリクスMATSURI」 ― 計測・制御・エンジニアリング企業等8社で始動 ―

MATSURIの広がりとパートナーとの取り組み
MATSURI実行委員長 山岸 梓からは、MATSURIパートナーとの取り組みや活用事例について共有しました。昨年度までは藻類の取り組みを中心としていたMATSURIが、2025年度より農業、資源循環、AIなどへと対象領域が拡大したことで、新たな連携や、ビジネス機会の創出にもつながっていることを紹介しました。また、パートナーによる本イニシアチブの活用事例として、2025年大阪・関西万博や業界研究イベント「MATSURIオープン・デー in 東京大学」などを通じた情報発信の取り組みを紹介しました。さらに、MATSURIへの参画を企業のサステナブルな姿勢を示すメッセージとして、サステナビリティレポートやIR資料に掲載いただいた事例についても共有しました。

MATSURIは研究開発の枠を越え、社会実装に向けた共創の場として広がり続けています。パートナー企業それぞれの強みが重なり合うことで、新たな価値やビジネスの可能性が生まれつつあります。今後もMATSURIは、共に挑戦するパートナーと歩みを進めながら、バイオエコノミーの実現に向けた取り組みをさらに加速させていきます。

次回ご案内
次回のMATSURI情報共有会「メトリクスMATSURIプレゼンツ DXはどう進めるのか? ― AI活用のリアルと実践事例 ―」は、4月15日(水)に対面・オンラインのハイブリッドで開催いたします。メトリクスMATSURIを牽引するバイオ生産本部長 河合だけでなく、本プロジェクトに参画する企業複数社と共に登壇し、AIを用いてアイデアから実際に仕組みへと形にしていく取り組みについて共有します。

開催概要
日時:2026年3月4日(水)14:00-15:20
題目:MATSURI情報共有会「ともに広げるMATSURIのこれから」(オンライン開催)

MATSURIとは
https://matsuri-partners.chitose-bio.com/
MATSURIとは、“バイオエコノミーを推進する産業横断型の共創イニシアチブ”です。バイオ基点の社会構築を目指し、ちとせグループでは、微細藻類の産業利用をはじめ、AIを活用したバイオものづくり、資源循環、持続可能な農業など、様々な領域で事業を展開してきました。こうした挑戦を一企業で終わらせることなく、確かな産業として根付かせるために生まれた共創の場がMATSURIです。パートナー企業や自治体、教育機関を巻き込み、MATSURIの輪は今日も広がり続けています。その名の通り、人類史に残る「お祭り」として、共に未来をつくる仲間を募集中です。お問い合わせはこちらから。

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